異世界☆トリップ
そう言って、私の頭の上に手をのせると、そのまま部屋から出ていってしまった。
……
ウソ……
さっきまでの涙も止まって、ポカーンと口を開けたまま固まってしまった。
なんか優しいかも?
そういえばさっき、私の頭に手置いたよね?
慰めてくれたのかな?
思いだして今更ながら、カーっと顔が熱くなる。
いつもと雰囲気違うからなんかテレるんだけど~
まあでも、元気出せっていってくれたし、帰る方法だって探してくれるんだから、私もいつまでもウジウジしていられないよね……
「よし!!」
私も早く帰れるように頑張んなくちゃ!
もともとウジウジしている性分でないため、気合いを入れて立ち上がったのだった。