異世界☆トリップ
実はあの後、よくラルドのことを思い出すようになった。

しかも、その度に、なんか落ち着かないような、苦しいような感じがするし……

もしかして、私ラルドのこと好きなの?

イヤイヤ!目を覚ませ!リン、あなたの理想は白馬の王子でしょ‼あんな腹黒王子にまどわされるな!

変な考えが浮かびそうになったのですぐに打ち消す。


「リンちゃん、お茶の用意ができましたよ。

今日は天気もいいので、外で休みましょうか?」

「いいね!ルーも一緒に外でお茶しようよ!」

「いえ、わたくしはメイドなので一緒というわけには……」

「そんなこといわないでさ。友達でしょ?」

「そうですわね。リンちゃんがそうおっしゃるなら……」

「やったー!」

ということで、ウキウキとスキップしそうな勢いで、外に出た。
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