きえない雲


「ご苦労様です」

私は何もないように
そういって
検品し始めた。


今日は少し違っていた。


「元気ないですね?」

向こうから私に話しかけてきた。


真っ赤な顔を隠しながら

「そうですか?!
多分疲れてるからです…」
笑いながら答えた私ににっこり笑って
「わかります気持ち」
と言って、
私に頑張れといってくれた。


その時にまわりに誰もいなかったことが救いだった。


その後別に何もなく
仕事を終えた。



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