天使が舞い降りたら…。
あぁ。
どうしよう。
手のひらに汗をかき始める。
緊張してきた。
「咲、そうドキドキするな。成るようにしかならんて。」
ふわふわと。
他人事みたいに。
「そうかもしれないけど、ちゃんと協力してよね?」
「何度も言わすな。ワシは咲の願いを叶える為に来たんやからな。」
まぁ、ここまで来たら信じるしかないか?
「あ~ら、これはこれは、咲さん。」
「この声は…。」
さきほどのドキドキする俊君の声と違って虫唾が走る嫌な声。
颯爽と私の隣に並んできた。
「今日もお元気??」
「元気だけど。」