天使が舞い降りたら…。
こいつ…。
「あ~ら、どうされました、咲さん?」
「い、いや、別に…。」
まさか、好きな人、告白する人が同じだなんて…。
「しかも彩香は今日思いを告げますの。」
「何だって!?」
「まぁ、彩香がフラれるなんて事、ありえないから結ばれたも同然。」
扇子で口元を押えながらも笑いが抑えられない様子。
彩香が俊君と結ばれる?
ホントに?
じゃあ、私がフラれるって事?
いやいや。
そうだ。
私には大島さんがいたんだ。
大島さん…。
私は頭の上を見上げた。
「大島さん!?」
何故か大島さんは白目を剥いて固まっていた。