天使が舞い降りたら…。


こいつ…。



「あ~ら、どうされました、咲さん?」



「い、いや、別に…。」



まさか、好きな人、告白する人が同じだなんて…。



「しかも彩香は今日思いを告げますの。」



「何だって!?」



「まぁ、彩香がフラれるなんて事、ありえないから結ばれたも同然。」



扇子で口元を押えながらも笑いが抑えられない様子。


彩香が俊君と結ばれる?


ホントに?


じゃあ、私がフラれるって事?


いやいや。


そうだ。


私には大島さんがいたんだ。


大島さん…。


私は頭の上を見上げた。



「大島さん!?」



何故か大島さんは白目を剥いて固まっていた。



< 27 / 91 >

この作品をシェア

pagetop