天使が舞い降りたら…。
「大島さん、どうしたの??」
「あ~ら、咲さんの頭の上のキューピッドさん、どうかしたのかしら??」
「え?」
今、キュービッド、って言ったよね?
「彩香、大島さんが見えるの??」
「見えるわよ、見えますわよ~。」
大島さんから目線を外さず高笑いを上げる彩香。
「ちょっと、大島さん、どうしたのよ??」
彩香を見て固まっている大島さんは、震えながらゆっくりと指さした。
「あ、あ…。」
「何があるのよ?」
大島さんが指差した方向、彩香の頭の上を見ると…。
「な、何だありゃ!?」
黒いしっぽ。
黒い顔。
黒い羽根。
黒いステッキ…。
大島さんと同じようにふわふわと浮いている。
ただ違うのは…。