天使が舞い降りたら…。


「ちょっと!」



大島さんの腕を掴んで、自分の目線まで引き下ろす。


ガタガタ震えている大島さんの頬を何度も往復ビンタする。



「しっかりして!」



何度も何度もビンタする。



「大島さんが機能しなかったら、私どうしたらいいのよ!?」



何度も何度もビンタする。



「あんな悪魔に負けないでしょ?」



何度も何度もビンタする。



「ねぇ?」



「痛いわ!!どんだけビンタするねん!!」



「良かったぁ、元に戻って。」



「元に戻ってちゃうわ!!ワシのベビーフェイスが台無しやろが!!」



「痛い!!」



だからステッキで殴るなって。


お互いに殴られた所をさすりながら顔を見合わせる。



< 30 / 91 >

この作品をシェア

pagetop