天使が舞い降りたら…。


「ええか?天使は生まれた時は人間の赤ちゃんと同じやねん。で、修行して試験受けて一人前の天使になれるんや。」



「試験??」



「そうや。国家資格やで。」



車の免許と同じ??



「ドンキホーテで羽根って売ってるの??」



「ドンキホーテいうても、人間界とちゃうで。天使界にあるドンキホーテやで。」



「異次元でもドンキホーテってあるんだ…。」



「そうや、安心安全格安のドンキホーテやで。」



何をしつこく聞いてくるのだ?と言った顔をしている。


何だか納得出来ない事色々あるけど、ごちゃごちゃ言ってる場合じゃなかった。



「天竺まで飛んで薬取って戻ってくるまでどれくらい時間かかるの?」



「そうやなぁ~。」



右手で顎をさすりながら考えている。



「スムーズに行って5時間。乱気流に巻き込まれたら7時間くらい、やな。」



チラリと自分のスマホを見てみる。


今、午前10時30分…。


私が俊君に告白するのが午後5時…。


あと…。


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