天使が舞い降りたら…。


「6時間半しかないじゃないの!?」



「時間が無いから言いたくなかったんや。」



6時間半…。



「乱気流に巻き込まれなければ十分間に合うわね。」



「巻き込まれんかったらって、天竺まで行くの大変やねんぞ。」



「大島さんは今までに行った事あるの?」



「…まあ、な。」



「じゃあ、大丈夫よね。」



ヒョイと首元を掴んで持ち上げる。



「何すんねん!」



「ゴチャゴチャ言ってても仕方ないでしょ?やらない後悔よりもやる後悔よ。」



私は立ち上がると投球体勢に入った。



「ま、まさか!?」



「そのまさかよ。」


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