天使が舞い降りたら…。


「で、俺は、天使界と悪魔界と別の世界にある黒界に住んでいる。」



「こっかい??」



「そうさ、黒界、こっかいだけど?」



「黒い世界でこっかいって呼んで名前がオザワイチロウ??」



「何か気になるか?」



「いやぁ~、私は選挙権がないけど、何だかブラックジョークっぽくて…。」



「まぁ、気にするな。そんな事より咲の恋愛の方が大事だろ。」



「そうだね。」



「で、黒界の主様から指令があってな。」



「どんな?」



「川上咲って中学3年生の平凡で普通で特に目立った様子も無い人間が身の程を知らずに恋愛をしている。」



「今かなりの悪口を言ったね。」



「そんな咲の恋愛が叶うように助けてやれってな。」



それって…。


天使の大島さんと一緒じゃん。


私って…。


そんなに助けが無いと叶わないくらい希望の薄い恋をしてるのかな…。


何だかショック…。


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