天使が舞い降りたら…。


「気にするな。天使も伝道師もそのために居るのだからな。」



「ねぇ?」



「なんだ?」



「天使と伝道師って何が違うの?」



「良い質問だ。」



イチロウさんはステッキを軽く振ってスクリーンを映し出した。



「…また変な映画の宣伝だけじゃないでしょうね?」



「あれはたまたまだよ。」



「たまたまの使い方おかしいと思うけど…。」



「まず、このスクリーンを出せるのも伝道師だけなんだ。」



「なるほど。」



「次に、天使はオスは関西弁、メスはスワヒリ語だが、伝道師は日本語の標準語。」



「ふんふん。」



「天使は肌が白で伝道師は青。」



「ふんふん。」



「まぁ、そんな所だ。」



「いやいやいや!!」



そんな事聞いてないって!


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