天使が舞い降りたら…。
『まぁ、今のままなら何時に告白しても無理やろうけどな。クックックッ。』
「誰よ!」
キョロキョロと辺りを見渡すがやはり誰もいない。
「人が必死の思いで告白しようと思っているのに、汚い声で馬鹿にした言い方しないで!」
『誰が汚い声やねん!』
「汚い声でしょ!関西弁の男の人の声って生理的に受け付けないの!」
その声は関西弁を話し、おじさんのような声だった。
『生理的に受け付けへんて浪速のおっさんに失礼やろ!だいたいワシは男の人、ちゃうしな。』
姿が見えない声とケンカしているとイライラ感が半端ない。
「もう、姿を見せないよ!許さないんだから!」
ついに怒りが頂点に達した事が伝わったのか、男の声は急に穏やかになった。
『まぁまぁ姉ちゃん、そう怒るなや。そもそもワシは姉ちゃんを助ける為に来たんやからな。』
「姉ちゃんって言い方しないで!大体、どこにいるのよ!」
『上や、上。』
「上?」
言われた通り、上を見上げると…。