天使が舞い降りたら…。
腹話術師
午後4時58分。
俊君は既に約束の公園で待ってくれていた。
いよいよ。
私が。
告白する番…。
「咲、落ち着け、大丈夫。」
右肩からイチロウさんが励ましてくれる。
「ありがとう。」
「ああ。」
「でもね、ちょっと気になる事が有るの。」
「大島がまだ天竺から戻ってないって事か?」
「ううん、違うの。」
公園の中で待っている俊君を指差す。