天使が舞い降りたら…。


ダメだ。


目を合わす事が出来ない。



「何か用があったんだろ?」



「そ、そうなんだけど…。」



そうだ。


私はそっと右肩に乗っているイチロウさんの背中を小突いた。



「ねぇ。」



「何だよ?」



「緊張して言えないからイチロウさんが私の代わりに好きって伝えて。」



「はぁ!!」



「どうしたんだよ?」



イチロウさんが余りにも大きな声を出したので、俊君が少し驚いた。



「ご、ごめん。腹話術の調子がちょっと悪くて…。」



私の言い訳に俊君は何か閃いた顔をした。



「川上、分かったよ。」



「は、い?」



「どうして今日俺を呼び出したのか?」



まさか。


私の恋心がバレた?


告白してないのに、どうして…。


もしかして…。


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