天使が舞い降りたら…。


キャサリンちゃんを見つめる。


相変わらずニヤニヤしている。


悪魔の力かなんかで勝手に私の思い伝えた?


どうなのよ?


ニヤニヤしてばっかりで。


段々見ていると、撃ち落としたくなってきた。



「川上。」



俊君が近づいて来る。



「えっ?」



少しずつ距離を詰めてくる。


ドキドキ。


どうして近寄って来るの?


どうしよう。


恥ずかしい…。


手を伸ばしてくる。


このまま、俊君の手が私の顔に…。


来ないで何故かイチロウさんの頬を撫でた。



「腹話術の練習するから俺に見て貰いたかったんだな。」



「え、え?」



「よし、俺が付き合ってやるから、どんどん練習してみな。」


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