天使が舞い降りたら…。


その後、公園で俊君と向かい合いながら、ひたすら腹話術の練習に励む事になった。



「うん、徐々に川上が話してないようになってきた。」



「ホントに!?」



「ああ。」



俊君と2人だけの時間。


とても幸せ…。



「ちょっと休もうよ。」



俊君は私にベンチに座るように促してくれた。



「川上、疲れただろ。ちょっとジュース買って来るわ。」



「そんなの良いって。」



「いいじゃん。」



あっという間に消えてしまった。



「あぁ~、幸せ~。」



ベンチにもたれながら自然とニヤける。



「痛て!」



頭をステッキで叩かれた。


< 73 / 91 >

この作品をシェア

pagetop