天使が舞い降りたら…。
「ほらよ。」
軽く投げられ渡される。
「俊君、あのね。」
「ん?」
私の隣に座ってジュースを飲みながらこちらに顔を向けてくる。
「実は…。」
言うんだ。
言うんだオーラをイチロウさんから感じる。
「今日来て貰ったのは腹話術の練習の為じゃないの。」
「…。」
私は両手に拳を作って立ち上がった。
体ごと俊君に向けて見下ろす。
「ちょっと、私の話を聞いてくれる?」
「ああ、いいよ。」
ジュースを飲み干すと、俊君も立ち上がって見つめてきた。
反射的に俯いてしまう。
「どうした?」
「ホントはね、今日来て貰ったのは…。」