君を愛したように、彼女を愛す
君との出会い
[陸将(りくと)ー、そろそろ着くよー]


 えっ・・もう着いた?俺は、車の窓から景色を見る。






[・・・・ド田舎じゃん・・・]





だって、ビルはねぇしマンションもねぇし、何よりも広い。思わず口に出して言っちまった。

[あんたねぇ、小学校に入学するまでずっと居たんだよ。ここに]


[・・・居たっけ?記憶に[ぐおーーーーーーーーー]


 突然、でけぇイビキが聞こえる。


[兄さん!!!五月蝿い!!!黙れ!!!]


[テメー!!!せっかく、ひとが気持ちよく寝てるっつーのに起こしやがって!!!]


[だって、うるせぇんだ[海将(かいと)!!陸将!!だまりなさい!!!]


[[はーい・・・]]




 ったく・・・兄さんのヤロー・・・
俺は、森谷 陸将(もりや りくと)。今日、東京から引っ越して来た。小学校に入学するまでここに住んでたらしい。新中学一年生。


[ぐおーーーーー]


ちなみに隣でイビキをかいているのは、森谷 海将(もりや かいと)。俺の兄さん。
新中三年生。ちなみに、関ジャニ∞の村上信五に似てるらしい。どこが似てんだか。


[着いたよーー]

 
えっ、マジで!?俺は、車の外へ出て、家を見る。

ふーん。とりあえず住めんじゃん。


[ちょっとーー早く荷物運んでよ。]


[へーーい。]

 そんな感じで、片付けが終わった。


< 1 / 14 >

この作品をシェア

pagetop