君を愛したように、彼女を愛す
にしても、東京と景色が違うな・・


[俺・・・こんなとこに住んでたっけ?]


そんなことを考えてると、俺と同じくらいでしかも、すげぇかっこいい男が俺に近づいてくる。
あれっ・・?何かコイツ・・・どっかで見たことあるような・・・


[・・・陸将?お前・・陸将か!?ほら、俺だよ!きと]


[あぁ!!航汰(こうた)!お前、航汰か!?]


 説明しよう。こいつは木藤 航汰[きとう こうた]俺の幼馴染。俺が引っ越す前にはよく一緒に遊んでいた。ちなみにこいつには全然似てない双子の妹がいる。足が速いことと、カエルが苦手なこと以外は。


[小学校に入学する前だから・・・大体・・6年ぶりだよな!お前と話すの。]


[おばさんとおじさんと亜生子(あおこ)さん、元気してるか?ついでに菜子(なこ)も]


[あぁ、みんな元気だよ。菜子は元気過ぎてうるさいけど(笑)]


[誰がうるさいって?]


[あっ・・・菜子。お前変わってねぇな。]


[・・・陸将!?ウソでしょ!帰って来たの?]


 こいつは木藤 菜子[きとう なこ]こいつも俺の幼馴染。航汰の双子の妹。ちなみに全然似てない。こいつも恐ろしいほどに足が速く、おにごっこするときは、すぐに捕まえられた。


[にしても・・・陸将も変わってないじゃん。懐かしー。]


[おーい、なっこー]


[あっ、ゴメン!!!友達呼んでるから。じゃあねー]


[おう、じゃあなー]
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