Knights of the Round
騎士王起つ
キャメロット王国。

「ベディヴェール卿!ベディヴェール卿!」

パーシヴァルが騒々しい。

「何だ、どうした、うるせぇぞパーシヴァル」

義手とロンゴミアントの手入れをしていたベディヴェールは、呆れたようにパーシヴァルの方を見た。

「モルドレッドでも攻めてきたか?」

「ち、違います!ガラハッドとケイ卿が帰ってきました!」

「帰還結構じゃねぇか。何を騒ぐ必要があんだ」

「そ、それが…!」

パーシヴァルの血相の変えよう。

「まさか…」

ベディヴェールは向き直った。

まさかケイほどの手練れが、ガラハッドを連れていながらやられたというのか?

モルドレッドの本拠地探索は確かに危険な任ではあったが、まさかそこまでとは。

まずい、ケイとガラハッドまでやられたとあっては、円卓の騎士は残す所あと二人のみ…!

< 101 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop