Knights of the Round
「って無事じゃねぇか!」

城の廊下を歩く二人の姿を見て、ベディヴェールはパーシヴァルの頭を引っ叩いた。

紛らわしい言い方をする。

二人が探索任務の途中で戦死したのかと思ってしまった。

しかし…。

「ガラハッドの実力には目を見張るものがあったわね。エッケの剛刃を真っ向から受け止めるなんて」

「レーヴァテインがあったからこそだ。俺が特別優れている訳じゃない」

「驕らない所も円卓の騎士に相応しいわね。本来騎士とはそういうものじゃないと、ウフフ…」

仲睦まじく会話を交わしながら廊下を歩くガラハッドとケイ。

「仲良しだな」

「仲良しですね」

廊下の陰から、ベディヴェールとパーシヴァルがその様子を覗く。

円卓の騎士の紅一点でありながら、男勝りで知られるケイがあの態度。

一体何があった、探索任務で騎士同士の禁断の過ちでも犯したのか。

ベディヴェールとパーシヴァルの妄想は尽きない。

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