Knights of the Round
騎士王、そして円卓の騎士達の見解は一致した。

カムランこそが、モルドレッド軍の本拠地。

彼らはそこに陣を敷き、アーサー達への侵攻を企てていたのだ。

「陛下」

マーリンがアーサーの顔を見る。

「ああ」

アーサーは大きく頷く。

「キャメロット城前に、全軍兵士を集めてくれ。俺が直々に伝える」

「了解した、陛下」

ベディヴェールが席を立つ。

「……」

腕組みし、アーサーは静かに目を閉じた。

先の戦争が終わり、束の間の平穏から僅かばかり。

再び大きな戦になろうとしている。

これも聖王と呼ばれる己の宿命か。

生涯を戦に明け暮れる、騎士王としての運命なのか。

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