Knights of the Round
モルドレッドの玉座の傍ら。

グェネヴィアは横たわっていた。

首には紅色の醜悪な首輪、美しく長い金髪は乱れ、純白の仕立ての良いドレスは白い肌が露出するほどに裂け、解れ、汚れ、破れ、最早裸同然。

すっかり息を乱し、肩で呼吸をしている。

「お前の愛しいアーサーが、もうすぐここに向かってくる。しっかり息を整えておけ?今度はアーサーの目の前でお前を穢し尽くしてやる。今度お前を犯すのは俺ではない。ここにいる無数の蛮族や亜人種、巨人達だ。巨人に捻じ込まれたら、ふふ…お前の体は真っ二つに裂けてしまうかもなあ?」

「いっ、いやぁあぁぁぁぁっ!」

ビクリと体を震わせ、悲鳴を上げるグェネヴィア。

そうだ、それでいい。

グェネヴィアに絶望を与え、アーサーに掻き毟るような屈辱を与える事こそがモルドレッドの目的。

彼は目の前に跪く蛮族に言った。

「アーサーどもを迎え撃て。適度に奴らの兵を減らしつつ、ここまで導き入れろ」

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