Knights of the Round
何処までも続く狭い通路を走り。

「抜けた!」

アーサー達騎士王軍は、渓谷を無事突破。

カムランへと到達する。

「兵は何人残っている?」

「率いていた数万がほぼそのまま、損害は軽微です」

アーサーの問いかけにパーシヴァルが答えた。

あのモルドレッド軍の人外兵士達を向こうに回して、こんな僅かな損害のみでカムランに到達できるとは。

「ベディヴェールの戦略には、言葉もないな」

笑顔で振り向くアーサーの後ろに。

「ベディヴェール…?」

隻腕の騎士の姿はない。

彼はアーサー達の後続の部隊にも、姿はなかった。

直後。

「!!!!」

激しい戦いの末に発生した衝撃で、アーサー達が通過してきた狭い通路が、崩落により塞がる。

それは、敵による追撃を防ぐ為のベディヴェールの仕業。

そしてベディヴェールがたった一人残り、二度とアーサー達と合流できない事を意味した。

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