Knights of the Round

再会

有能な、そして先の戦争を共に潜り抜けてきた円卓の騎士を、また一人喪ってしまった。

打ちひしがれるアーサー。

「恐れながら陛下」

アーサーの馬に、ガラハッドが轡を並べる。

「ベディヴェール卿を喪った事は我が軍にとっても大きな損失、陛下の心中は察して余りありますが…今は立ち止まる時ではありません」

「そうです、陛下」

ケイもアーサーの傍らに馬を寄せる。

「モルドレッドの喉元にまで差し掛かりました。ここまで来た以上、ベディヴェールも足を止めたり、引き返したりなどは望んでいない筈」

「……」

アーサーはゆっくりと顔を上げる。

その表情から悲しみが消えた訳ではないが。

「ああ、そうだな…ベディヴェールの望みを叶える。それこそが、今俺が為すべき事」