Knights of the Round
「だからモルドレッドに忠義を立て、我ら円卓の騎士に牙を剥くのか、親父!」

「お前も騎士ならば分かろう」

ガラハッドの言葉に、ランスロットは言った。

「恩義には必ず報いる。それが嘗ての敵であろうと。それが嘗ての主君を討つ事であろうと」

「ランスロット…」

アーサーが呟く。

主君の王妃を愛してしまい、それ故に主君に討たれ、敵に救われてしまったが故に今再び主君の前に立ちはだかる。

ランスロット。

誰よりも騎士道精神溢れるが故に、誰よりも騎士道に翻弄されてしまった男…。

「身の上話などこのくらいでよかろう」

ランスロットはアロンダイトを構えた。

「月並みで申し訳ないが、ここより先はこのランスロットが行かせん。進みたくばこの俺を倒してからにしてもらおう」

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