Knights of the Round
王宮中庭。

「……」

ランスロットは一人佇む。

ケイにそれとなく咎められた事、モルドレッドの軍議中での問いかけ。

分かっている、分かっているのだ。

彼らは責めている。

ランスロットがグェネヴィアに恋し、言い寄っている事を。

言われずとも分かっているのだ。

彼はアーサーに忠誠を誓い、その身を剣として捧げた円卓の騎士。

先の戦争でも、我が身を剣とし盾として、敵騎士、蛮族、亜人種の区別なく立ち向かい、戦い、守ってきた。

アーサーへの信義と忠誠心は今も変わらぬ。

命令を下されれば、今も迷わず死地に飛び込んでいく覚悟がある。

しかし…。

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