Knights of the Round
(人を愛する事は、こうも己の意志に関係ないものなのか)

グェネヴィア。

騎士王アーサーの想い人であり、姫君であり、王妃。

気高く高潔な貴婦人。

聡明で友情厚く育ちも良い女性として誰もが賛美する。

だからこそランスロットも心惹かれた。

愛してはならぬと分かっていながら、己の息子ガラハッドより僅かに歳上程度の、娘のようなグェネヴィアに惹かれてしまった。

最早自身ではどうしようもないほどに。

苦悩する。

いっそ先の戦争で戦死してしまえばよかったと思う。

アーサーとグェネヴィアの忠義に殉じ、この身を朽ちさせてしまえばよかったと思う。

こんなに悩める日々を送り続けるのならば…。

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