Knights of the Round
「陛下、御免!」

蒼き一陣の風が吹き抜け、白刃を振りかざした!

神聖なる玉座の前で剣を抜いたのは、何とランスロット。

彼は愛剣アロンダイトを構え、グェネヴィアを庇うように立つ。

「ランスロット!」

「陛下の御前だぞ!」

「血迷ったか!」

ベディヴェール、ケイ、ガウェインといった円卓の騎士達がランスロットを取り囲むが。

「俺を処罰するというのならば、火炙りでも絞首でも甘んじて受けよう。しかし王妃は…グェネヴィア様だけは、何があっても手出しさせる訳にはいかん」

「ランスロット」

忠義溢れる円卓の騎士らしい行動。

しかし図らずも、それがグェネヴィアとの密通の何よりの証。

アーサーは複雑な心境にならざるを得ない。

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