Knights of the Round
「ランスロット、大人しくしろ!」

彼を取り押さえようとしたのは、円卓の騎士団団長であるガウェインの弟、アグラヴェインとガヘリスだった。

彼らは二人がかりでランスロットに接近するものの。

「グェネヴィア様を守る為ならば」

アロンダイトが閃光の輝きを帯びる。

瞬間。

「ぐああぁあぁあっ!」

アグラヴェインとガヘリスの上半身と下半身が別れを告げる。

まさしく光。

同じ騎士とはいえ、円卓の騎士と一般の騎士とでは、ここまでの実力の差があった。

二人がかりで迫る騎士を、瞬きほどの間に斬殺するとは。

しかし、騎士王の玉座の前での仲間殺し。

ランスロットの愛剣アロンダイトは、この時を以って魔剣へと堕ちる。

「構わん、グェネヴィア様を守れるならば」

ランスロットはアロンダイトを構える。

「俺は魔剣士に身を窶そう」

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