Knights of the Round

「ガウェイン」

アーサーはガウェインの顔を見る。

「円卓の騎士団と兵を編成し、ランスロット追討を命ずる。迅速にな」

「はっ！」

願ってもないとばかりに、ガウェインは頷く。

騎士王を裏切り、弟達を殺害し、いまや魔剣士の汚名を被った円卓の騎士ランスロット。

決して逃がす訳にはいかない。

「追討任務にはベディヴェール、ケイ、パーシヴァル、ボールズ、ガレス、ルーカン、グリフレッド、ユーウェイン、トリスタン。俺も出向く」

円卓の騎士十人と騎士王自らの出陣。

ランスロットを決して逃がさないという意志が感じられる。

「モルドレッド」

アーサーはモルドレッドの方を見た。

「お前はグェネヴィアの監視を頼む。部屋に入れ、決して外に出すな」

如何に愛する妃とはいえ、今回は彼女も同罪だ。

即刻火炙りとはいかないまでも、自由に城の中を出歩かせる訳にもいかなかった。