Knights of the Round
甲冑を身に纏っていたにもかかわらず、それを物ともしないランスロットの魔剣アロンダイトの威力。

如何に頭部に食らった一撃のダメージが残っていたとはいえ、円卓の騎士団の長をこうもあっさりと。

再びガウェインは落馬し、地面に叩きつけられる。

落ち方が悪かったか。

ガウェインは二度と目を開ける事はなかった。

「ガウェイン卿」

馬から横たわったガウェインを見つめるランスロット。

「貴方の事は尊敬しているし、円卓の騎士団の長として、一人の騎士として認めてもいる。だが」

呟くランスロットの表情は冷酷だった。

「俺は貴方より劣っているから、貴方を騎士団長と呼んでいた訳ではない」

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