Knights of the Round
「ところでアーサー?」
アーサーとランスロットの語らいの場に、口を挟む娘が一人。
騎士同士の会話に割り込むとは些か出過ぎた真似をする女性と思われたが、彼女が亡国の姫君ともなれば致し方あるまい。
ましてや。
「王妃」
彼女がアーサーの妃ともなれば。
グェネヴィア。
アーサーと同い年の若き姫君であり、戦争の最中、亜人種によって攻め込まれて燃え盛る王宮の中で、アーサーの率いる円卓の騎士達によって救われた。
身寄りを失くし、行き場を失ったグェネヴィアをアーサーがキャメロット王国に連れ帰り、手厚く持て成しているうち、二人の間には恋が芽生えた。
とはいえ、婚約を済ませたのは戦争が終わった先日の事であるが。
「この後、私を森の散策に連れて行ってくれるという約束は忘れていないかしら?」
「ああ、勿論だよグェネヴィア」
アーサーはクスッと笑う。
「他でもない姫君の頼みだからね」
「違うわよアーサー?私は姫君じゃなくて、貴方の妃よ?お分かり?」
指先でアーサーの鼻先をツンと押さえるグェネヴィア。
騎士王も形無しだった。
アーサーとランスロットの語らいの場に、口を挟む娘が一人。
騎士同士の会話に割り込むとは些か出過ぎた真似をする女性と思われたが、彼女が亡国の姫君ともなれば致し方あるまい。
ましてや。
「王妃」
彼女がアーサーの妃ともなれば。
グェネヴィア。
アーサーと同い年の若き姫君であり、戦争の最中、亜人種によって攻め込まれて燃え盛る王宮の中で、アーサーの率いる円卓の騎士達によって救われた。
身寄りを失くし、行き場を失ったグェネヴィアをアーサーがキャメロット王国に連れ帰り、手厚く持て成しているうち、二人の間には恋が芽生えた。
とはいえ、婚約を済ませたのは戦争が終わった先日の事であるが。
「この後、私を森の散策に連れて行ってくれるという約束は忘れていないかしら?」
「ああ、勿論だよグェネヴィア」
アーサーはクスッと笑う。
「他でもない姫君の頼みだからね」
「違うわよアーサー?私は姫君じゃなくて、貴方の妃よ?お分かり?」
指先でアーサーの鼻先をツンと押さえるグェネヴィア。
騎士王も形無しだった。