Knights of the Round
モルドレッドはグェネヴィアの顎をグイと上向かせ、強引に唇を奪った。

アーサーとの婚礼の儀の際、一度しか許した事のない唇を。

瞳を見開き、激しく抵抗し、それでも逃れられなかった為に。

「つっ!」

グェネヴィアはモルドレッドの唇に歯を立てた。

「このじゃじゃ馬め!」

グェネヴィアの頬を張るモルドレッド。

彼女は横倒れになった。

「お前のような気の強い女でも、奪われればアーサーはさぞや堪える事だろう」

モルドレッドは唇の血を拭う。

「忠臣ランスロットの次は、愛する王妃であるお前をアーサーから奪う。グェネヴィア、お前は今この瞬間から俺の妃となるのだ」

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