Knights of the Round
「何を戯言を!」

グェネヴィアは叫ぶ。

「私が妃になると誓ったのはアーサーのみです!ランスロットでも貴方でもありません!」

「身の程と自身の立場を弁えろ。俺はお願いしているんじゃない」

モルドレッドはグェネヴィアの柔らかな髪を摑む。

「命じているんだ。『俺の妃になれ』」

「嫌です」

言った途端に。

「きゃあっ!」

グェネヴィアはまたも頬を張られる。

「まぁ素直に言う事を聞くタマではないのは分かっていたがな。それならそれで方法は幾らでもある」

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