Knights of the Round
槍の穂先が、走る。

閃光の如く視界に入ったと思った瞬間。

「ぎゃあぁあぁぁぁあっ!」

巨体の巨人までもが、その一閃によって吹き飛ばされた。

隻腕の騎士ベディヴェールの愛槍ロンゴミアントによる刺突だ。

瞬時に九突きもの刺突を放ち、耐久力を誇る巨人をも寄せ付けない。

「ちとばかり機嫌が悪い。近寄るのはお勧めしねぇな…」

ロンゴミアントを片手にユラリと歩を進めるベディヴェールに、異形の兵士達も思わずたじろぐ。

「シレッとした顔して、陛下の留守中にまんまとしてやったりってか?ったくよぉ…」

怒りのあまりか。

食い縛った奥歯が欠ける音がした。

「あんまり嘗めた真似してると容赦しねぇぞモルドレッドッッッッ!」

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