Knights of the Round

アーサー達が戻った事で、キャメロット王国側不利だった戦況も一気に盛り返してきた。

流石は円卓の騎士団と騎士王といった所か。

一騎当千の円卓の騎士達は、無数の敵兵を相手取っても一向に苦戦する事はない。

見る見るうちに数を減らしていく敵兵。

その様子を見て。

「やはりアーサーと円卓の騎士は別格か」

キャメロット城のバルコニーから、灰色の長髪をフワリと靡かせ、紅い瞳の長身の男が舞い降りてきた。

円卓の騎士団制式の白銀の甲冑とは違う、紅と黒の禍々しい鎧、それにも増して異彩を放つ腰の剣。

真紅の外套を身に付けたその男は。

「モルドレッドッッ！」

姿を見たアーサーが叫んだ。