Knights of the Round
「何故裏切ったモルドレッドッ?」

吠えるアーサーに対し。

「裏切る?違うなアーサー」

モルドレッドは薄く笑う。

「これは計画通りというものだ。端から俺は、貴様に忠誠を誓った覚えなどないよ」

言うや否や、腰に下げた剣を抜く。

紫色の刀身、毒蟲を彷彿とさせる刺々しく不気味な装飾。

あんな剣をモルドレッドが携えているのを、過去誰も見た事がない。

「その剣は…?」

その言い知れぬ邪気に言葉を詰まらせるアーサーに向かって。

「見ろ。アーサー」

モルドレッドは剣を掲げた。

「これが真に『神』の持つべき剣だ」

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