Knights of the Round
「グリフレッド!トリスタン!」

ボールズが叫ぶ。

円卓の騎士であるグリフレッドとトリスタンが、二人がかりでかかりながら、ああも容易く。

「見たか、円卓の騎士諸君」

モルドレッドは再び剣を掲げる。

「これが神の持つべき剣だ」

「そ、その剣…魔剣か…?」

ユーウェインが呟く。

「ああそうとも。ランスロットが仲間殺しをして堕としたアロンダイトのような日の浅い魔剣とは訳が違う。一度鞘から抜いてしまうと、生き血を浴びて完全に吸うまで鞘に納まらない…正真正銘筋金入りの魔剣、ダーインスレイヴだ」

その性、その質こそ違えど、放つ威圧感はアーサーのエクスカリバーと同等かそれ以上。

モルドレッドは流罪により流された地でこのダーインスレイヴを発見し、これを機にこの謀反を企てたのだ。

彼曰く、『神になる計画』を。

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