Knights of the Round
「魔剣携える者が、神であって堪るものか!」

怒りに打ち震えながら叫ぶアーサー。

「神が必ずしも、穏やかで人の味方であるとは限らぬのだよアーサー」

ダーインスレイヴの鈍い輝きを見つめながら、モルドレッドは言う。

「悪神、邪神、破壊神…人に仇なす神など幾らでも存在する」

「抜かせモルドレッド!」

「人はそれを『悪魔』と呼ぶのだ!」

ボールズ、ガレス、ルーカン、ユーウェインがモルドレッドに迫る。

四人でモルドレッドを取り囲み、退路を断った。

「四人がかりで一人を討つとは、騎士道に反するが」

「構わんよガレス」

モルドレッドは背後のガレスに言う。

「弱き人間が神に刃向かおうというのだ。このくらいは許してやらなければ、神の度量を疑われるというもの」

「何処までも減らず口を!」

斬りかかったガレスは。

「がはっっっっっっっっ!」

振り向き様のモルドレッドにダーインスレイヴで腹を貫かれた。

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