Knights of the Round
そして。

「ガラハッド」

パーシヴァルがケイを紹介する。

「この方がケイ卿。円卓の騎士紅一点でありながら、男に勝るとも劣らない使い手だ」

「……」

無言でガラハッドを見るケイ。

「ガラハッドという。よろしく頼む」

手を差し出すガラハッドに対し。

「握手はまだね」

ケイは冷たく言い放った。

「ケイ卿」

「おいおいケイ、そりゃねぇんじゃねぇか?」

パーシヴァルとベディヴェールが言う。

「ケイ、ガラハッドは俺とマーリンが認めた新しい円卓の騎士だ。もし彼がランスロットの息子という事で快く思っていないのならば…」

「そのような事ではありません」

アーサーの言葉に、ケイは答えた。

< 92 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop