Knights of the Round
「カムランよ」

速度を保ったまま、ケイは言った。

キャメロット王国から離れた、草一本生えぬ不毛の大地。

先の戦争で蛮族や亜人種達はこの地に追いやられ、今も反撃の機を虎視眈々と狙っていると聞く。

人間達に略奪と蛮行の限りを尽くしていた彼らが、アーサーの活躍でこの地に追いやられたのは自業自得と言えるが、食うにも困るこの土地での生活は、彼らの感情を鬱屈させ、更なる凶暴さを与える結果ともなっている。

「そのカムランに棲みついた蛮族や亜人種、更には巨人族も加え、モルドレッドは一大勢力を築いた。ならば奴自身もカムランに陣取っていると考えるのは当然の事」

「成程、敢えて不毛の地に身を隠すとは誰も思わんか」

走りながらガラハッドも頷く。

二人は原野を抜け、渓谷に差し掛かる。

この渓谷を通り抜ければカムラン。

いよいよ敵の本拠地と思われる場所に辿り着く。

しかしその時!

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