Knights of the Round
「!!」

渓谷の上から巨大な岩が転がり落ち、二人を襲う!

「落石だ、ケイ!」

ガラハッドが咄嗟にケイを押し退けて、その落石から庇う!

「もうっ!そんな事しなくても私は躱せたわ!」

ガラハッドに救われて感謝する半面、庇われた事を不服に思うケイ。

だがガラハッドの眼は、そんなケイには向けられていなかった。

渓谷の上、こちらを見下ろす二つの人影。

人影は一際大きい。

人間の大きさとは思えない巨躯だ。

「巨人族か」

ケイが腰の剣に手をかける。

それも巨人族の中でも雄として知られるウルナッハと、小人に頑丈に鍛えられ、数々の戦を無傷のまま戦い抜いた愛剣エッケザックスを持つエッケ。

ブリタニアでもその名を知られる武人だった。

「彼らもモルドレッド軍に属していたのね」

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