Knights of the Round
ウルナッハとエッケは、渓谷から飛び降りてくる。

着地しただけで轟く地響き。

「人間ども…円卓の騎士か?」

エッケが言う。

愛剣エッケザックスというが、巨人の彼が持っていては人間用の剣も短剣のように見える。

「カムランへ向かう途中よ。お前達がモルドレッドと関わりがないというのなら、お前達に危害を加えるつもりはない。そこを通してもらえないかしら?」

ケイは言うが。

「!!」

ウルナッハは有無を言わさず足元の岩を蹴り散らし、ケイ達に仕掛けてくる!

「確定だな、奴らはモルドレッドの配下だ」

飛び散る石礫を避けながら、ガラハッドが腰の剣に手をかけた。

鞘から解き放たれたその刃の輝きは、巨人達を怯ませ、味方であるケイさえも目を奪われる。

聖剣レーヴァテイン。

世界樹の頂に座している雄鶏ヴィゾーヴニルを殺す事ができるとされる伝説の剣だ。

そのレーヴァテインを以って、ガラハッドは巨体のエッケと切り結ぶ!

剛力を誇る巨人と鍔迫り合いをしても、一歩も退かぬその膂力。

「こいつは俺が引き受けた。ケイはもう一匹を」

「承知!」

ケイはウルナッハを引き付けながら、ガラハッドに答えた。

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