【短編】笑顔の行方



「お前、何か変だぞ? 何かあった?」


「……ううん」



首を振るわたしの顔を真剣な顔で覗きこむ竜也。



「な、何?」



あまりにも顔が近すぎて、心臓が暴れだす。


吸い込まれそうな竜也の目から視線を外した。



「……今日、時間ある?」


「え? うん……」


「じゃあ、付き合え」


「ん……は?」


思わず竜也を見てしまう。



付き合えって……?







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