最強ヤンキーとおてんば美少女
「べ、別に遊んでただけよ」



顔を赤くして言う奈穂



「2人で〜?」



「姫歌って意外と鋭い?」



「ふっふっふっ…」



「怖いんだけど…」



「奏くんのことどう思ってるのよ〜」



「好きだけど」



「え?」



「姫歌が聞いたんでしょ」



「いや…な、なんか予想外の反応というかなんというか…」



もうちょっと戸惑うかと思ったのに…



「姫歌にはまだ言わないとこうと思ったのにバレちゃったか〜」



「なんで奏くん?」



「最初は本当に興味がなかったのよ〜でも、一緒にいるうちになぜだか惹かれてた」



「奏くん、結構腹黒いよ…?」



「そんなの一緒にいればわかるわよ」



「モテるから女子にも標的にされるよ?」



「前からされてたから大丈夫。そんなの好きになった時点で覚悟できてるわよ」



「そっか、がんばってね。応援してる」



「うん。姫歌は?」



「へ?」



「蓮くんか矢島くん」



「なんの話?」



「はあ〜あんた人のことは鋭いのに自分のことは鈍いのね…」



呆れる奈穂に訳がわからない私



「まあ、いいわ。なにかあったらいつでも相談乗るからね」



「うん…ありがとう」



初めて行ったプライベートビーチは最高の思い出となったのでした

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