最強ヤンキーとおてんば美少女
「な……んで…」



「今日から転校してきた岡本菜々(おかもと なな)です。よろしくお願いします」



なんで…菜々ちゃんがここに…



私の地元からここは遠いはずじゃ…



「岡本は、あそこに席あいてるからそこに座ってくれ」



「はい、わかりました」



そう言って、席に着く菜々ちゃん



クラスの男子の目がハートになっている



彼女はそれほどの魅力の持ち主



だけど…性格は最悪



私は中学の時、散々思い知った



これじゃあ、中学の時と変わらないじゃない…



なんのためにこっちに引っ越してきたのよ…



「姫歌?」



「え?」



「もうHR終わったよ?1時間目、体育だから早く着替えよ」



「うん…」



本当は体育やりたい気分じゃないんだけどな…



「はあ…」



「姫歌、さっきからため息しかついてないけどなにかあった?」



「ううん、なんでもないよ」



そう言って奈穂に微笑むと



「姫歌、私は姫歌の親友よ?親友が暗い顔してるのにほっておくと思う?」



「奈穂…」



「姫歌はすぐ1人で抱え込むんだから。私にはなんでも話してほしい」



「ごめんね、奈穂…」



「なんで謝るのよ?ほら、移動しながらでもいいから話しましょ」



「うん…」

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