最強ヤンキーとおてんば美少女

どこからかそんな可愛いらしい声がした



誰？



そう思って、声が聞こえたほうを見てみると



「菜々…ちゃん…」



「蓮、奏！久しぶりだね〜！」



え…？



もしかして、この前桜さんが言ってた菜々さんって…



「菜々…」



「う…そ…」



「姫歌ちゃん…？」



「姫歌？姫歌って中島姫歌？」



奏くんの言葉に反応した菜々ちゃん



「うん…久しぶりだね、菜々ちゃん…」



菜々ちゃんは蓮をチラッと見ると



「ええ〜？！姫歌ちゃん？久しぶりだね〜元気だった〜？」



「うん、元気だよ」



私が初めて菜々ちゃんに会った時と同じ態度だった



蓮には本性見せられないってわけか…



「姫歌と菜々って知り合いなのか？」



「うんっ！姫歌ちゃんとはね、中学が一緒だったの！」



ドクンーー



やめて…



こんなこと思い出したくない…



ギュッ



思わず、目を閉じると手に暖かい感触がした



「姫歌、行くよ」



「奈穂…」



私は奈穂に引っ張られて体育館へ行った



「姫歌、大丈夫？」



「うん…」



「それにしてもあの岡本菜々って子なに考えてるのかしらね〜？」



「わからない…」



だから怖い…