最強ヤンキーとおてんば美少女
もうわからないよ…



「奈穂…うっ…」



蓮たちが家に入った後、私はその場で泣き崩れた













目の腫れは治らないまま私は学校へ向かった



「姫歌、なにそれ?!」



会った瞬間から奈穂にそう言われた私



「ちょっとね…へへ…」



「ちょっとって…なにがあったのよ?」



「なにもないよ…大丈夫」



「目を腫らすまで泣いたのがなんでもないように見える?!」



「昨日夜見てたDVDがさ泣けて…」



「そこまで泣ける映画なんて中々ないと思うけど?」



「本当だって!映画みて感情移入して泣いちゃったの!」



「姫歌、私たちは親友って言わなかった?親友はお互いに助け合うものなのよ?姫歌がつらそうにしてるのみてると私もつらいんだよ?だから、私に話してよ。奏くんや矢島に話せないこと、私に聞かせて?」



「うっ……な…ほっ…もうわかんないよっ…」



「なにがあったの?」



私は昨日のことを全て話した



「もう…蓮がわからない…」



「姫歌、私が蓮くんをなんとかする。だから元気を出して」



「いいの…蓮への想いは胸の中にしまっておく…」



「姫歌…」



「それに…菜々ちゃん、今も昔も蓮は私のものって言ってたんだ…」

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