最強ヤンキーとおてんば美少女
「ちょっと矢島、姫歌が戸惑ってるでしょ」



奈穂がそう言いながら私を引っ張った



「ごめん、姫歌」



「うん…」



「返事はいつでもいいから」



「え…?」



「今は蓮のことでいっぱいだと思う。だから、落ち着いたら返事して?」



「ちょっと待って…矢島、本気なの…?」



「当たり前だろ?お前、昔の俺知ってるよな?こんなふうになったのはお前が俺を変えたから」



「……………」



「そんな困った顔すんな。頭の中が整理つくまで待つから」



「ごめん…」



「謝るなって。学園祭、がんばるぞ」



そう言って矢島は去って行った



「矢島…急過ぎる…」



「私もさすがに驚いたわ」



「余計わからなくなっちゃったよ…」



「姫歌…」



「お〜い、中島〜西本〜クラスに戻れ〜」



もっちゃんにそう言われ、私たちはクラスに戻った

















「姫歌〜1番テーブルにこれ持って行って!」



「わかった!」



1番テーブル…1番テーブル…



「お待たせしました。抹茶のロールケーキとアイスティーのセットとチーズケーキでございます」



「君、可愛いね。よかったら連絡先教えてくれない?」



「失礼します」



さっきからこればっかり…

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